メディアコンテンツの進歩と共に、さまざまな広告媒体が普及する中、電車内で根強く残るのが、まど上広告ではないでしょうか。吊り棚の上のスペースに貼られたまど上広告は、ポスターという紙媒体の特性を活かした、ダイナミックな広告戦略が人気を得ています。

 

電車内というフィールドを活かせば、よりターゲットを絞った広告展開も可能。今回は、電車のまど上広告のメリットとともに、サイズや料金についてご紹介します。

電車のまど上広告とは？

電車内で掲示される広告といえば、天井中央から吊るされる「中吊り」や、窓に貼られた「ステッカー」などが古くから知られています。その中でも、「まど上広告」は、吊り棚の上部スペースを活用し、大型のポスターを貼ることを可能とした広告媒体です。

デジタル表示のサイネージ広告が普及する中、まど上広告は、訴求効果のある媒体として現在も多くの企業から支持されています。ドア横に提示されていた広告が、まど上に位置を変え、大きくプロモーションされることも珍しくありません。

交通広告の原点でもあるまど上広告は、現代も商品の販売促進において最適なツールであるといえるでしょう。

まど上広告のメリットとは？

JR東日本のまど上広告の種類と料金

まど上広告には、シングルとワイド、2種類のサイズがあります。ここでは、車両内から駅まで、JR東日本の幅広い交通広告を手掛ける、株式会社グローアップのまど上広告を参照に、そのサイズと料金についてご紹介します。

 

シングルのまど上広告は、364mm×515mmのＢ3サイズです。大型の変形ワイドは、355mm×1,060mmと、更に横長な形状となります。どちらとも上部30mmはホルダーに隠れるので、広告デザインを作成する際には、配慮された方が良いでしょう。

 

料金は、提出期間とサイズ、路線によって次のように異なります。

 

まど上短期

まど上広告のベーシック料金です。

それぞれの路線で、車内中央を中心とした枠の提出が可能となっています。

 

提出路線	提出期間	シングル料金（税別）	ワイド料金（税別）	持込枚数
首都圏各全線	1週間	100,000円～1,200,000円	200,000円～2,400,000円	1,300枚～2,500枚
	2週間	150,000円～1,800,000円	300,000円～3,600,000円	580枚～950枚
首都圏全線セット	1週間	3,300,000円	6,600,000円	9,770枚
	2週間	4,900,000円	9,800,000円
3線群セット	1週間	2,900,000円	5,800,000円	5,850枚
	2週間	4,300,000円	8,600,000円

 

 

ドア上短期

開閉するドアの上部に提出される広告です。開始日は、月・火・木・土の4曜日。山手線群の対応車両は、E232系およびE231系となります。

 

提出路線	提出期間	シングル料金（税別）	ワイド料金（税別）	持込枚数
3線群セット	1週間	2,000,000円	4,000,000円	5,850枚
	2週間	3,000,000円	6,000,000円
京浜東北線群	1週間	400,000円	800,000円	2,400枚
	2週間	600,000円	1,200,000円
山手線群	1週間	1,200,000円	2,400,000円	950枚
	2週間	1,800,000円	3,600,000円
中央線群	1週間	500,000円	1,000,000円	2,500枚
	2週間	700,000円	1,400,000円

 

 

まど上4連額面

ワイド2面、シングル4面での提出が可能なまど上広告です。ワイドの左右を15mmずつ伸ばし、4面つながったダイナミックな広告を展開することもできます。提出路線は京浜東北線群、山手線群、中央線群を合わせた3線群のセットのみです。

 

提出路線	提出期間	広告料金（税別）	シングル枚数	ワイド枚数
3線群	1週間	11,600,000円	23,400枚	11,700枚
	2週間	17,200,000円

 

 

首都圏11社局まど上ドリームネットワークセット

首都圏及び11社の鉄道をセットにしたまど上広告です。山手線新型車両のみ、まど上チャンネルでのサイネージ放映となります。新規広告の場合には、15,000,000円から利用することが可能です。

 

提出電鉄・路線	提出期間	サイズ	広告料金（一般）	持込枚数
JR東日本首都圏全線 東急電鉄（一部除く） 京急電鉄全線 東武鉄道（一部除く） 西武鉄道全線 京成電鉄（全線） 相模鉄道（全線）	14日	ワイド	23,000,000円 ※新規および2年目継続割引あり	23,180枚

まとめ

車両内に数ある広告の中でも、吊り棚上のスペースを活用したまど上広告は、その場所にこそ意味がある媒体です。通勤や通学の間、立っている乗客は、毎日同じ広告を目にすることになります。

 

そのため、乗客が広告内容を認識する「広告到達率」の向上を、大いに期待できるのです。4額面を繋げてひとつの広告デザインを造り上げれば、まるで車内をジャックしたような、インパクトある訴求も可能。

 

ポスターという紙媒体だからこそできるプロモーションとして、大いに活用することができるでしょう。